在宅医療・介護推進委員会

訪問入浴で行われる介護の仕事内容

進む在宅医療・介護

在宅医療や介護は現在地域包括ケアによって進んでいます。地域包括ケアは国がベースとなるのではなく、高齢者が住み慣れた場所で安心して暮らしていけるように自治体がベースとなって医療・介護サービスを充実化していくものです。2025年までの確立を目標に進む在宅医療や介護について紹介していきます。

利用者に入浴サービスを提供する訪問入浴

仕事の概要

訪問入浴は自宅で生活している利用者を対象に、入浴前後のケア~入浴時の介助までを提供するサービスです。自身で入浴が難しい方の身体の清潔保持に貢献しています。訪問入浴専用の浴槽を訪問入浴車に積載して、利用者のもとに向かいます。 サービス名が似ていることもあり訪問介護と混同されがちですが、サービス内容には明確な相違点があります。自宅で生活している利用者に向けたサービスという点はどちらも同じです。相違点は、訪問介護は「身体介護」「生活援助」「通院等乗降介助」の3つのサービスを提供していることに対し、訪問入浴は入浴サービスに特化していることです。

仕事の概要

人員体制

訪問入浴は、介護職・看護師・オペレーターの3人のスタッフが1チームとなり業務にあたります。介護職と看護師は担当する業務が異なり、介護職は基本的に訪問入浴車の運転や運搬、利用者の着替えの介助、浴槽への移乗介助などを行います。利用者の入浴前には、必ず看護師がバイタルチェックを行います。その日の血圧や呼吸、体温などに異常がないかを確認し、入浴が安全に行える体調だと判断したら入浴準備に移ります。 入浴中はどのスタッフも利用者の見守りが欠かせません。また、利用者は裸になるので羞恥心にも配慮する必要があります。入浴後は看護師が再度バイタルチェックを行います。湿布や軟膏などのケアが必要な場合は、これらの処置も行います。入浴が安全に完了したら、浴槽の撤去を行って訪問入浴車に積みます。 3名が自身の役割をしっかり把握して業務にあたることはもちろんですが、チームプレーということも忘れないようにしなければなりません。自分の役割はこれだけだときっちり線引をするのではなく、互いに助け合って利用者に良い入浴タイムを届けることが大切です。

人員体制

活かせる資格

訪問入浴は訪問介護と違って3名体制で仕事をするので、求人によっては無資格OKとされていることもあります。無資格の介護職は利用者の身体に直接触れる介助はできませんが、オペレーターとしては活躍できます。訪問入浴車の運転を任されることも多いため、自動車運転免許を持っておいた方が安心でしょう。利用者のもとまで安全に運転してく必要があるので、無事故・無違反などの実績があれば面接時にアピールするのもいいかもしれません。 このように、運転業務もある訪問入浴の仕事は無資格でも応募できることがあります。しかし、介護の資格を持っておくとさまざまな点で有利になります。介護の知識があること、利用者への対応の基本を知っていることなど、転職活動の際にも十分にアピールできるでしょう。そのため、有資格者の方が採用確率が上がるのは間違いないといえます。

活かせる資格

在宅医療・介護について在宅医療や介護は社会的に現在ももちろんですが、今後はさらに重要な意味を持つ業界です。超高齢化社会へと突入する日本を考えて在宅医療や介護に対する知識を広げましょう。<MAIL>

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