身の回りのサポートをする訪問介護
ホームヘルパーの1日
訪問介護は施設によって働き方が異なります。ここでは居宅訪問サービスについて説明しますが、基本的に施設によって働き方が違いますので仕事を考える時などはよく確認する必要があります。居宅訪問サービスの中には「身体介護」「生活援助」「通院等乗降介助」の3つがあります。その中でもメインとなる身体介護と生活援助を行うホームヘルパーの1日を紹介します。
身体介護
身体介護は利用者の居宅訪問から始まります。訪問先では利用者が不快にならないように笑顔でいることが大切です。身体介護では挨拶から仕事が始まり、利用者にその日1日で行うサービスについて説明をします。
基本的には仕事は排泄介助から行っていくことになり、おむつ交換もしくはトイレへ誘導してからトイレで排泄介助をします。排泄介助には下半身の清拭や洗浄といった内容も含まれます。そして着替えを行った後は食事に関する介助を行っていきますが、利用者に食べさせるまでの介助を行うこともありますが、リハビリの意味も込めて利用者が自分で食事をすることを見守ることも大切な仕事となります。必要な介助だけを行うというのは介護において大切なことです。
行うべき仕事がすべて終わった後は記録を作成します。介護の状況や利用者の状態など直接利用者と接する立場から、ケアマネージャーなどが状況を理解しやすいように記録を付けます。記録が終わることで身体介護のホームヘルパーの1日が終わります。
生活援助
生活援助は需要の多いサービスなので1日に何件か居宅訪問をすることが多いです。予定訪問リストをしっかりと把握することから仕事が始まり、訪問をしてからは挨拶をしてコミュニケーションをしっかり取って生活援助を行っていきます。生活援助の仕事内容には食事の用意から掃除洗濯、薬を受け取ったり衣服を整理するなど生活全般の多くを代行します。
食事を用意する時も材料や生活用品の買い物の援助から始まり、調理する時はどんな食事をしたいかといった相談もして始めます。食事が終われば後片付けをします。掃除や洗濯については求められなければ行わないことが基本なので、利用者に相談して掃除をするのか洗濯をするのかを確認します。
生活援助はおおよそ60分程度のサービスとなるため、サービスが終われば利用者の状態など介護の記録を作成して仕事が終わります。短時間で利用者の求める生活援助を行っていくため、ホームヘルパーは1日に複数の利用者と接することになります。